東京五輪まであと6年。全米オープンではコース改造を伴う場合、6年前の準備開始は当たり前。五輪会場の霞ヶ関CCはどのような新年を迎えたのだろうか。
国際オリンピック委員会(IOC)に提出した立候補ファイルでは、霞ヶ関CC東コースを舞台に7~8月に実施されることになっている。東コースは名コースとして名高いが2グリーン。戦略性を高めるには難点があると言われるため、1グリーンにするなど多くの要望が寄せられそうだが……。
「東京都のオリンピック組織委員会が設立されるのが2月。それまでは具体的に動くことはありません」と霞ヶ関CC原口豪総支配人。現在は、組織委員会からどのような質問や要望を出されてもすぐに答えられるよう準備を進めている段階だという。
とはいえ、12年に国際ゴルフ連盟(IGF)が視察に訪れた際、「距離を伸ばす改造は必要かもしれない」と話していたそうで、原口総支配人は「日本を代表するコースになるわけだから前向きに応えなくてはならないと思っています」と、コース改造にも積極的な姿勢を見せる。
「東と西コースをミックスして使えば距離の問題は改造なしで解決できますが、グリーンは違うし、コースの雰囲気も違います。改造すると、芝を高い水準にするには3年は必要で、さらにテストなどに2年ほどかければあっという間に5年が過ぎる。開催まで時間があるようで、あまりないのです」(原口総支配人)
開催時期の夏を意識し、酷暑でも耐えられる芝を選定するため数種類の芝をコースの一画でテストするなど、できることから準備している様子。6年後の晴れ舞台づくりの本格化は間もなくだ。
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