女子ツアーでよく見るラウンド後のハグ。これを止めようという声が上がった。
米女子ツアーではラウンドを終えると、同組のプレーヤーやそのキャディと互いにハグを交わすのが常識と思われる。ところが、ミシェル・ウィによれば、彼女たちが交わすのはエア・ハグ(体に触れない)だという。
ラウンド終了後のハグはいつから行われるようになったのか。米女子ツアーのテレビ解説を務めるレックス倉本氏によれば、「始まりは定かではありませんが、10年前には定着していたと思います。確かによく見ると形式的にエア・ハグで済ます選手がいます。嫌ならしなきゃいいのにと思いますが、しないと相手を嫌っている、そして人種的な偏見があるから、と疑われるので、義務的に行っているみたいですね」
ウィによれば、米ツアーではいまではエア・ハグが主流。いくら女性同士でも、汗をかいた体に触れるのは嫌、ということだろう。そのうえでウィは「いつものトーナメントなら選手とキャディ、5人とすれば済む。それでも、ある種奇妙だけど、ソルハイムカップ(2年に一度の欧米対抗戦。ウィは09年より3大会連続出場)では、さらにキャプテン、チームメート、その夫たち、その家族……。あれはもう"エア・ハグ祭り"だったわ」と振り返り、彼女と同意見のステイシー・ルイスとは「今後は握手だけで済ますことで同意した」と語っている。
ただし、彼女たち2人のスタイルがツアーに広まるか、というと、「懐疑的」とも。
国内ツアーでも、最近はハグを交わすシーンが珍しくなくなった。やがてすべての選手が習慣化し、そしてそれがエア・ハグに替わるのか?
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