ソチ五輪がいよいよ開幕した。黒海に面し、ロシア随一のリゾート地といわれるソチだが、リゾート地に付き物とされるゴルフ場はあるの?
ロシア国内のゴルフの歴史は浅く、本格的なゴルフ場ができたのは1988年。 モスクワ郊外のモスクワCCが最初だ。最初にトーナメント(ロシア・オープン)が開催されたのが1993年。その後、毎年5月末には「ロシア大統領杯」が開催されている。
米ブルームバーグ社は、「ロシアの03年のゴルフ人口は約1万6000人でゴルフ場の数も7カ所だったが、14年には10万人でゴルフ場は40カ所に急増する」と予想している。しかし、ソチの現状を聞くと、実際には予想を下回る実態のようだ。
富裕層の集まるソチには、マリオットホテルグループが経営する「JWマリオット・ソチ・ゴルフ・リゾート」がある。同グループの予約センターに問い合わせると、「ホテルは五輪期間は満室状況ですが、ゴルフのほうは季節的にお客様はおりません」という回答だった。
ゴルフ場はこのほか、黒海に面した海岸沿いに「ソチ・ゴルフ・アンド・スパ・リゾート」が巨匠ピート・ダイ設計で13年末に完成予定だったが、2月初めの時点でグリーンフィやヤーデージも公表されていない状況だ。オリンピックホテル・ソチに「ミニゴルフ」なるものがあるが、これはパターゴルフのようなファミリー向けの施設のようだ。
冷戦時代から、「ゴルフは資本主義者の堕落したスポーツ」という考え方が一般的だっただけに、ロシア人にはゴルフは似合わないのかもしれない。
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