経験したことのある人はそのよさを知っているが、日頃なじみのない人は、「何だか痛そう」「値段が高いのでは」といったイメージが先行し、敬遠しがちな鍼治療。中国医学の古典的な理論に基づく治療法だが、この鍼がゴルフに効くという。
東京・渋谷の「鍼灸院 針心」の鍼灸師・原田聖矢氏は、「筋肉や関節を柔軟に動かせないとどうしてもスウィングアークが小さくなってしまい、思ったほど飛距離が出なかったり、スライスやフックが出やすくなったりします。
鍼は表面の筋肉だけを和らげるマッサージとは違って、体のなかの筋肉に直接刺激を与えることで、硬く伸びにくくなってしまった筋肉の緊張をほぐすという効果があるので、筋肉をパワーアップさせ、飛距離が伸びることも期待できるのです。たとえば、腰の筋肉が硬直して回りづらくなっている方でしたら、鍼で腰回りの筋肉を緩めてあげると、スムーズに回転するようになります」
と話す。また、鍼にはゴルフに欠かせない、肩甲骨や股関節の可動域を広げることができるとあって、プレーの前日に打ちに来る人も多いとか。「鍼の効果はパフォーマンスを高めるだけではない」と話すのは、ゴルフに特化したフィットネスメニューを提供するTGF鍼灸整骨院(新宿区)の高橋富三院長。「たとえば手首の使いすぎ(オーバーユース)による痛みを和らげるなどの鎮痛効果も望めます」という。「鍼は血流をよくするので、疲労や筋肉痛の回復も早くなるため、ラウンド後にやってくるお客様もいますね」(前述の原田氏)
立春はすぎたとはいえ、まだ寒くて体が硬くなる季節。ゴルフに限界を感じている人は一度打ってみては?
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