昨年10月の日本女子オープンを最後に産休に入っていた茂木宏美(36)が、この12日に体重3480グラムの女児を無事出産した。
|
「茂木ママになりました」
|
「生まれてきてくれたこと、そしてこれまで支えてくださった皆様に感謝いたします」と喜びのコメントを発表した茂木ママ。気になる今後の予定だが、彼女は昨年のメジャー優勝(ワールドレディス)で3年シードを得ており、産休制度を適用するまでもなくツアー復帰に障害はない。そのため本人は「夏前のツアー復帰を目標に調整したい」と意欲を燃やしている。
いわゆる〝ママさん選手〟になるわけだが、日本ツアーには佐々木慶子など、ごくわずかしかいない。
理由はいくつか考えられるが、ひとつは米ツアーのような託児のサポートがないこと。
また、36カ月間認められているツアーの産休制度(産休届提出時点で、ツアー競技の60%以上が終了している場合は、その時点での賞金ランキング順位が復帰シーズンに適用。60%未満の場合は前年の順位が復帰シーズンに適用)も対象者はシード選手だけ。
そのため、過去には白戸由香のように「そろそろ子供がほしいので」と、いつ懐妊してもいいように、まずはシード権確保に躍起になった例がある。かつての賞金女王・福嶋晃子は昨年、シード権を失ったあとに出産準備に入ったため、今後復帰する場合は一からの出直しとなる。
現在、安倍政権は日本の成長戦略の一環として「女性が輝く日本」を目標に、「待機児童の解消」や「職場復帰・再就職の支援」といった働く女性を支援する政策を掲げている。国内ツアーも「託児施設」「産休制度」等の改革が必要になるはず。
【関連記事】
2013/1/3 家庭に入りママになった元女王と、バリバリ実業家を続ける元女王
2013/4/9 タフでなきゃ!強くなきゃ!北田瑠衣は145試合連続出場中
|