「何歳になっても遠くへ飛ばしたい」。ゴルファーのニーズはルールを超えて広がっているようで……。
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上:フェースにディンプル加工を施した「ワンミニッツ」
下:「飛ぶワトソン・ビヨンド」
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リョーマゴルフは2年前、「汚い手を使ってでも飛ばしたい」というビートたけしの要望をもとにルール不適合の高反発ドライバー「飛ぶワトソン」を開発。ソールに〝コマネチ〟の絵が入ったこのクラブで「普段は220ヤードしか飛ばないおいらでも260ヤード飛ぶようになった」と、たけしの笑いも止まらない。数量限定で販売されると瞬く間に完売した。
そして先日、同社は飛びをさらに進化させた「飛ぶワトソン・ビヨンド」を開発、3月6日から200本限定で売り出す。この新クラブでたけしは67歳にして「300ヤードを超えた」という。〝とにかく飛ばせる〟ルール不適合ドライバーのニーズは高いようで、先日のゴルフフェアでも目についた。
なかでもユニークだったのが、四国松山の地クラブメーカー、グランプリ。ルール超えの高反発フェース面にディンプル加工を施したドライバー「ワン・ミニッツ」を開発した。
ディンプルによって、ボールがフェース面を上滑りすることなく接触時間が長くなり、より強い弾道になるという。「ディンプル有り・無しの比較テストでは最大25ヤードも飛距離に差が出ました」(同社営業担当)。もちろん、フェースのディンプルはルール違反。つまり、高反発とディンプルという2つのルール違反で更なる飛びを実現するわけ。「ワンミニッツ」はディンプル有り無し※の2種で4月1日から発売予定。
こうしたルール不適合クラブは、「競技に参加せず、飛距離が落ちたと実感している年配層の要望が強い」(同)という。高齢化が進む昨今、ニーズは高まるばかり!?
※無し版はルール適合モデル
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