新製品が次々登場するゴルフ用品のなかで、モデルチェンジをしながら6年連続で販売数量1位というグローブがある。
そのモデルは、ナイキの「デュラフィール」。2008年から年間販売数量がトップ*だという。ナイキは、クラブ、ボールはもとより、ウェアまで幅広くラインナップされているとはいえ、グローブがこれだけ人気というのはやや意外な印象だ。
「デュラフィール」は、合成皮革ながら、手のひらと親指部分には天然革素材を採用。伸びる部分には伸縮素材を使うなどして、フィーリングやフィット感をよくしている。機能面で充実していながら、実勢価格が1200円以下と安い点が人気のひとつか。「ナイキは様々なスポーツシーンで見かける総合スポーツブランド。フットジョイがプロの使用率が高く、上級者に人気でも、ゴルフを始めたての人にとってはナイキのほうが購入しやすいのかもしれません」とはゴルフ用品店の声。
連載『ゴルフギア探検隊』でおなじみの児山和弘氏は、「大手メーカーは、1500円?2000円くらいの高機能グローブに力を入れることが多いですが、今回、デュラフィールのロングヒットを受けて、この安価な価格帯に、今後他のメーカーもラインナップを増やしてくるかもしれませんね」と分析。
価格や機能で、選べる選択肢が増えるなら、ゴルファーにはいい話かも。
*矢野経済研究所YPSデータ(08~12年)、GfK(13年)調べ
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