週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 4/8
2014/3/31更新

一ノ瀬優希が逆転V遅咲きの88年生まれ、
開花を宣言します!

 PRGRレディスでツアー2勝目を挙げた一ノ瀬優希は、1988年生まれの25歳。じつはいま、女子は88年組がアツイらしい。



  一ノ瀬優希
 服部真夕   若林舞衣子
菊地絵理香  櫻井有希

 一つ上の87年組は、通算13勝の有村智恵の存在感がとにかく大きい。ほかにも吉田弓美子(4勝)、笠りつ子(2勝)、原江里菜(1勝)らを擁する。

 一つ下の89 年組は、8歳で世界ジュニアを制した金田久美子が早くから脚光を浴びた。さらに、米ツアー1勝&日本女子オープン2勝の宮里美香がいて、人気者の木戸愛や斉藤愛璃(いずれも1勝)と目立つ選手が多い。

 87年、89年組が早くから注目されてきたのと比べると、谷間の88年組は後れを取った印象がある。しかし、その88年組がいまメキメキと頭角を現している。

 賞金シード選手を見ると、一ノ瀬のほか服部真夕(4勝)、若林舞衣子(2勝)、菊地絵理香、櫻井有希(いずれも未勝利)と5人いる。これは、今季の賞金シード35人(日本人。永久シード除く)のうち、87年組と並ぶ最大勢力。

 さらに、ツアープロ会員の数で見ると、88年組の20人に対し、87年組は14人、89年組は13人で、1.5倍近い多数派なのだ。

 「スターがいなかったぶん、『私が同い年のなかでいちばんになる!』という気概を持って必死に努力してきた選手が多いのかもしれませんね」とは、女子ツアーのテレビ解説者、小田美岐プロ。

 一ノ瀬はプロ6年目の昨年、待望の初優勝、今季は早々に2勝目を挙げ、着々と成長を遂げている。未勝利の菊地絵理香にしても、昨年は日本女子オープンにあと一歩のところまで迫った。同じく櫻井有希は米ツアーに挑戦したり、フロリダにあるアニカ・ソレンスタムのアカデミーで修行を積むなどして、ようやく初シードをつかんだ。

「88年組は仲がいいんです」と話す一ノ瀬。「88年には野球は田中マー君がいる。ゴルフ界も頑張らないと。私が引っぱる? いやぁ、私は流れに乗ってついていくだけです」

 遅咲きの88年組、今年は百花繚乱となるか。 

 
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