週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 4/15
2014/4/7更新

"R&A"の女性会員受け入れで
全英OP開催コースへの影響は?

 260年間、女人禁制の牙城であった〝R&A〟がその看板を降ろすのか? 同倶楽部が全会員に「女性会員入会をお願いするときが来た」という内容の手紙を送ったのだ。

 思い返せば、昨年の全英オープン。舞台となったミュアフィールドに関して、その舞台裏で論争が巻き起こった。ミュアフィールドの倶楽部〝ジ・オナラブルカンパニー・オブ・エジンバラゴルファーズ〟の「メンバーは男性に限られる」という規則に、政治家やトップ選手から非難の声が上がり、英国の女性閣僚やスコットランド自治政府の首席大臣らがセレモニーを辞退。キャメロン首相も「未来を見ずに過去に固執しているという意見に共感する」として後押しするなど、女人禁制の是非が問われた。

 そもそも、コースと倶楽部は別物で、倶楽部とは会員組織であり、いわばプライベートなもの。だから、その規則で「会員は男性に限る」のは、言ってしまえば「倶楽部の自由」なのだが、その〝女人禁制の倶楽部〟が所有するコース(ミュアフィールド)で、全英オープンのような公の試合が開かれたことが問題視されたわけだ。

 今回、女性会員受け入れに向けて動き出したR&Aは、セントアンドリュースに数多くある倶楽部のひとつ。ホームコースとしているセントアンドリュースは町の第三セクター会社が運営するセミパブリックコースで、R&A自体が所有しているわけではないため、前述のミュアフィールドの問題と単純に同じとはいえないかもしれない。

 とはいえ、女人禁制撤廃という〝時代の要請〟を、歴史ある倶楽部が受け入れるというニュースは世界中に報じられた。この動きを受け、ミュアフィールドは「女性会員不可の会則を見直す」と発表したので、少なからず影響はあるようだ。

「時代は変わった。スポーツも変わった。ゴルフも変わる」と話すのは、R&Aのトップに立つピーター・ドーソン氏。R&Aの全会員による臨時総会は今秋9月。どう決着するか、今から大変興味深い。

 
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