週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 4/15
2014/4/7更新

「やられたらやり返す」
アラフォー女子・K・ウェブが勝てるワケ

 39歳のカリー・ウェブが先のJTBCファウンダーズカップで早くも今季2勝目を挙げた。若手が台頭するツアーにあって、アラフォーのウェブが勝ち続ける秘訣とは?





 最終日に6打差を引っくり返し、ツアー通算41勝をマークしたウェブは「正直勝てるとは思っていませんでした。最後は誰かが私のスコアを上回って再逆転すると思っていましたから」と打ち明ける。

 しかし、上位にいたリディア・コーやジェシカ・コルダといった若手がスコアを伸ばしきれず、1時間半も前にホールアウトしていたウェブが栄冠に輝いた。

「リディア(16)とジェシカ(21)の年齢を足しても私の年には足りないわ」と苦笑いしながら、ウェブは自ら勝因を分析した。

 まず勝因の1つ目が、HSBC女子チャンピオンズで逆転負けを喫したこと。最終日、7ホールを残して後続を3打リードする〝勝ちパターン〟に持ち込みながら、終盤崩れてポーラ・クリーマーに逆転を許したのだが、「私のゴルフ人生で3打のリードを守れず負けた記憶がない。それが悔しくて次の試合で絶対雪辱を果たすと決めたんです」

 そして2つ目がコーチのイアン・トリッグス氏の存在。ちょうどメジャーに向けた調整のため現地に赴いていた「彼に納得のいくプレーが見せたかった」。直前に兄弟子のジョン・センデンがバルスパー選手権(米ツアー)で勝ったことも刺激になった。

 3つ目がLPGAの創始者のひとりで90歳のルイス・サッグス女史の激励。「若手に負けるな」という電話を受けたことが最終日のコースレコードタイ「63」につながった。 技術があるだけに勝ち負けは精神面に依るところが大きい。

 デビューした年に新人賞と賞金女王に輝いたウェブは、今のコー以上の注目を集めたもの。その後最年少グランドスラマーに輝き、最年少でゴルフ殿堂入りの資格も手に。実績、実力とも現役最強だが、同時期にアニカ・ソレンスタムがいたため世界ランク1位の肩書きはまだない(現在5位)。39歳にして再び脚光を浴びるウェブの次なる野望は世界一だ。

 
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