いよいよ消費税が5%から8%にアップした。多くのゴルファーにとっては3%でも大きいはず。はたしてゴルファーはどんな影響を受け、これまでとどう変わってくるのだろうか。
まずは、プレー料金。ゴルフ場予約サイト運営4社(GDO、楽天GORA、じゃらんゴルフ、アルバネット)は、これまでプレー料金は消費税およびゴルフ場利用税を合わせた「プレー料金総額」を表記していたが、4月1日から消費税およびゴルフ場利用税を別表示し、プレー料金にかかる税金の総額がわかるようにした。
外税か内税か。支払う総額に変わりはないが、消費者が受ける印象はけっこう違うもの。そのため、予約サイト以外のゴルフ場でも、プレー料金に対しては当面、外税表示を採用するところが多いようだ。
「単なる印象の問題ですが、たとえ3%でも、内税表示だと値上げしたと思われかねません。高速代もガソリン代も値上がりして、そのうえプレー代も上げた、という印象を与えてしまったら、値上げどころかお手上げですからね」(茨城県内のゴルフ場の支配人)
車にかかる負担は? まず高速料金。たとえば新宿から、ゴルフ場が集中する千葉の圏央道市原鶴舞ICまで東京湾アクアライン経由のETC割引で利用の場合、平日が2400円から2760円に、休日が2200円から2250円になる。
もちろんガソリン代にも増税分が上乗せされる。消費税に加えて石油石炭税も上がったため、レギュラーガソリンは全国平均で1リットルあたり約5円値上がりしている。相乗りなどの対策を考えているゴルファーも増えるだろう。
また、会員権についてもさまざまな影響がある。手数料や名義変更料、年会費などすべてに消費税がかかるが、やっかいなのは年会費。国税局では「会員から年会費の支払いを受けるべきことが確定した時」の税率を適用するよう通達した。
本格的なゴルフシーズンを迎え、ゴルフギアの買い替えを考えているゴルファーもいるだろう。当然これも8%に増税されるわけで、ゴルファーにとってはもちろん、ショップにとっても影響は大きい。
大手量販店の販売マネージャーによると、「3月末は駆け込み需要で売り上げは伸びました。ただ、そのぶん、4月に入って落ち込みが見込まれるので、新たにセールを検討している店は多いと思います。ウチも、物によっては増税前より安くする目玉商品を考えていますよ」というように、増税後のほうが買い得というケースもあるようだ。
駆け込みを逃がしたと思っている方は、気にせず、ショップに足を運んでみては。
【関連記事】
2014/3/18 5%? 8%?ゴルフクラブの年会費消費税率めぐって大混乱
2013/10/1 五輪競技で唯一課税のゴルフ。利用税廃止活動は進むか
2010/8/31 なぜ? ゴルフ場も知らない利用税率の決め方
|