週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 4/22
2014/4/14更新

優勝賞金4000万!
ビッグな試合だけどツアー競技には組み込まれないワケ

 日本にマッチプレーが復活する。だがじつは、ツアー競技ではない。一体どんな事情があるのか。

 先週、片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権が、9月12~14日に葛城GCで開催することが発表された。出場32人、総額6880万円に対し、優勝賞金は4000万円で、副賞としてグローバルチャレンジサポート1000万円がつき、欧州ツアー1試合の出場権も得られる。年間25試合しかない日本男子ツアーにとっては願ってもない話のはずだが、ツアー競技には組み込まれないという。  

 大会の目的は「グローバルな活躍を目指す日本のプロゴルファーに(中略)海外への挑戦を支援すること」としているが、出場資格は「主催者が推薦する者」というだけ。「去年のランク上位の方からお声がけしています。まだ出場する32人が決まっているわけではありません」(ネスレ日本の高山浩三社長)と言ってはいるが、基本的には完全な招待競技。主催者側の意向で出場選手が決められる。

 ツアーとの話し合いがなかったわけではないが、ツアー側はあくまでほかの試合に準ずる形で、賞金ランクなどによる出場規定を守ることが大前提。だが大会側は、「国内ツアーがアジアを代表するツアーに成長する可能性があるのなら」(高岡社長)「ツアーに 入ってしまうと、やりたいこと、見せたいことができない」(片山)と招待競技を主張し、折り合うことはなかった。

 02年まで、日本ゴルフマッチプレー選手権という公式戦があったが、消滅した裏には「週末に注目選手が残っていないリスクも大きく、スポンサーがつきにくくなった」(関係者)という事情もあった。招待なら、このリスクはクリアできるというわけだ。

 高岡社長は「単発では終わらせたくない」と言っているが、その先の展開も含めて見守りたい。

 
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