ミズノが4月18日から発売するボール「JPX DE」。うたい文句は「世界最多のディンプル数で飛距離を伸ばす」というものだが、ディンプルの数で飛距離は変わるのだろうか。
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この極小ディンプルが飛距離を生む
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「JPX DE」は、標準的な大きさのディンプルを272個配置し、そのすき間を埋めるように直径1.3ミリの小さなディンプルを240個配置。合わせて512個の世界最多のディンプルを持つボールとなった。これにより高い揚力性能を得て、「落ち際のひと伸びが生まれて従来のゴルフボールよりドライバーで約3ヤード飛ぶ」(ミズノ調べ)という。
ゴルフギアに詳しい専門家に聞くと、「ディンプルの役目は、空気抵抗を減らして揚力を増すことです。表面占有率を上げると揚力は増すので、そういう狙いでいえば飛距離は伸びるかもしれませんね」(クラブ設計家の松尾好員氏)
ただ、「ボール選びはディンプル数だけにとらわれないほうがいい」(松尾)とも。実際、500個以上のディンプルを持ったボールは過去にもあったが、今は姿を消している。世界ナンバー1シェアのタイトリストはプロV1が352個、プロV1Xが328個。ツアープロも多く使うスリクソンのZスターは344個だ。
「ボールの性能は、素材や構造、硬さ、スピン量、飛び姿、フィーリングなどさまざまな要素で決まる。その総合力で自分に合っているかどうかを判断すべき」(松尾)。
そういう意味で、「JPXDE」は飛びに特化したボールといえる。とにかく飛距離を求める向きなら、打ってみる価値ありだ。
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