マスターズでローリー・マクロイのマーカーを務めた男性ゴルファーが、元世界ナンバーワンを1打負かす珍事が起きた。
マクロイに勝ったのはオーガスタ・ナショナルGCのメンバー、ジェフ・ノックスさん51歳。ツーサムで行われる決勝ラウンドでは予選突破人数が奇数の場合、マスターズ側がマーカーを用意するのが恒例。スコアカード提出順で予選突破最後の1人(51人目)となったマクロイは、ひとりで回るかマーカーと一緒に回るかを選べるのだが、後者を選択し、ノックスさんがプレイングパートーナーを務めることに相成った。
ノックスさんはノックス基金のエグゼクティブディレクターの肩書きを持つ地元の名士。オーガスタのコースレコード『61』(メンバーティから)の記録保持者で、ジョージア州のミッドアマチャンピオンに2度輝いた。マスターズでは02年からマーカーを務めており、これまでにクレイグ・スタドラー、セルヒオ・ガルシアのほか、バッバ・ワトソンと一緒に回った経験も。
マクロイは終盤、バーディ攻勢をかけ1アンダー71をマークしたが、ノックスさんは70。「彼ほどオーガスタのグリーンを知り尽
くした人は見たことがない。僕のラインも読んでほしかった。最後(18番)3パットしてくれれば引き分けだったのに、僕に花を持たせてくれず1打負かされちゃいました」と苦笑いのマクロイ。
感想を聞かれたノックスさんは「僕は競技者ではありませんから」と丁寧にノーコメント。ちなみにマクロイは最終日69をマークし8位タイ入賞。最下位からのジャンプアップは果たしてノックス効果か──。
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