宮里優作が年をまたいで連勝。日本ゴルフ界を背負って立つ逸材といわれながら10年以上勝てなかった男が、初Vから史上最速の2勝目を挙げ、早くも賞金王の期待が高まっている。
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「家族が力を与えてくれる」by 優作
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本人は「2勝目は難しいといわれていたので、こんなにサラッと勝って驚いています」と無欲の勝利を強調した。最終日1番から5連続バーディで〝ゾーン〟に入り、後半は戦況を見ながら〝無理をしないゴルフ〟でストレスなく戦えたという。
初Vに11年もかかった男を何が変えたのか? それは、沖縄弁でいうところの「てーげー(適当さ)」を身につけたこと。優作はすべてに完璧を求めた優等生タイプだったが、ここ数年は「ゴルフに完璧はない」と口にして背伸びをしなくなった。「自分がいま持っているものを最大限に活かす」という考え方は、藍も師事する『54ビジョン』のピア・ニールソン&リン・マリオットの教えである。
「結果が出るのは3年後」といわれて地道に取り組んだメンタルトレーニングの成果はピアとリンの門を叩いてちょうど3年目の昨年、表れた。
今いい意味で無理をしなくなったことで、昔は苦手だったオンとオフの切り替えも上手くなった。5歳の長女をママチャリで幼稚園に送る〝普通のオフ〟が厳しい戦いの活力になっている。
ジャンボの全盛期が40代だったように、覚醒した優作の全盛期もこれから。GWは都市部から近い中日クラウンズ、優作を観に行ってみては!
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