マスターズで4位に入った驚異の50歳ミゲル・アンヘル・ヒメネスがシニアデビュー戦でいきなり完全優勝を達成した。今後彼はシニア界の脅威となるのか?
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欧州のジャンボ
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ヒメネスが勝ったのは米チャンピオンズツアーのグレーター・グヴィネット選手権。オーガスタと同じジョージア州で行われたこともあり、マスターズで活躍した〝オーバー50〟が大集結。優勝争いを演じたのは、目下シニア最強、マスターズ8位タイのベルンハルト・ランガーだった。
しかし、連覇を狙うランガーでもヒメネスの前に手も足も出ず完敗。「付け入る隙がなかった」と、2日目の5番から32ホール連続ボギーなしの完全Vに脱帽しきり。
だが当のヒメネスはうれしい初戦Vにも「シニアで戦う気はない」ときっぱり。「金を稼ぐためにゴルフをしているんじゃない。プライドのために戦っているんだ!」
その裏には〝稼げる〟シニアより「レギュラーツアーに出てライダーカップで戦いたい」という自身の思いが込められている。昨年末に欧州ツアーの香港オープン2連覇を達成し、自身が持つ同ツアーの最年長V記録を49歳337日に更新し、通算20勝を挙げているヒメネス。レギュラーツアーでバリバリ活躍し、自力でライダーカップに出場するのが今年の彼の目標だ。
一昨年、スキーで転倒し骨折しながら、あっという間に復調→復活→優勝したスペインの元祖ちょい悪オヤジの思考回路は、我々の想像を超えるほどポジティブ。
ところで今回のデビュー戦は楽勝だった? 「いいショットを打ってバーディチャンスにつけて、パットが入って。一見簡単そうに見えても、ゴルフはそんなにラクじゃない。シニアでもレギュラーでも一打一打、すべてタフ。でもこのスリルがたまらないんだ」
この元気、あやかりたい!
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