13~14年シーズン開幕戦フライズドットコムオープンでツアー参戦188試合目にして初優勝を飾ったジミー・ウォーカー。その後とんとん拍子に計3勝を挙げ、フェデックスカップポイントランクは現在トップ。名前の通り〝地味〟な男には玄人はだしの意外な趣味があった。
彼の趣味は天体写真。『ジミー・ウォーカー・アストロイメージング』というホームページを立ち上げ、自らが撮影した〝宇宙の神秘〟をライブラリー形式で公開している。「ゴルフは仕事。ベストを目指して日々全力で取り組んでいる。天体写真は趣味。より多くの人と興味を分かち合いたい」と本人。色鮮やかな星雲や銀河をとらえた写真は素人のレベルを超え芸術的ですらある。
裏庭で天体観測をするため、セレストロン11インチシュミットカセグレン望遠鏡を購入したとき、天体写真の撮影をすすめられ「少年時代の宇宙への憧れが甦ってのめり込んだ」というウォーカー。市販の望遠鏡では飽き足らず、高度な機材を手作りしてしまう懲りようだ。普段はキャンピングカーで米ツアーを転戦しており、もちろん車内にも天体撮影用の機材を装備し全米を行脚中なのである。
星空の下で癒され、日が昇るとストイックに練習に打ち込む。その努力が報われ、プロ13年目にして初めて念願のマスターズ出場を果たした。つい5年前(09年)はシードぎりぎりのマネーランク125位だった男が35歳にしてトッププロの仲間入り。その原動力が趣味の天体写真だっというわけ。
ちなみに、彼のウェブサイトのアドレスは〝ダークスカイウォーカードットコム〟(http://www.darkskywalker.com)。GW、家族で彼の星空に癒されるのもいいかも。
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