2年後、リオ五輪でゴルフが復活するのはいいが、五輪開催そのものが危ぶまれている。
先日の五輪関連フォーラムでは、IOC(国際オリンピック委員会)のジョン・コーツ副会長がリオ五輪の準備状況について「経験したなかで最悪」と酷評。この発言はのちに撤回されたものの、一部の競技会場は着工すらされておらず、準備の遅れは明らか。さらに、水質汚濁の問題も表面化している。
ゴルフ会場も例外ではない。リオ郊外の沿岸部に建設中だが、完成予定は来年にずれ込むのが濃厚。芝の育成も始まっていないという。使用する芝は「ゼオン・ゾイシア(Zeon Zoysia)」という品種だが、どんな芝なのか。
「暖地に育つ芝です。ゾイシアは日本に古くからある高麗、野芝系で、ゼオンも高麗系の芝。コースの建設地が海に近いですから、ゼオン・ゾイシアは塩害に強く、メンテナンスに必要な水も少量、しかも少々汚濁した水でもOKということで選ばれたのでは」(芝
に詳しいゴルフコースプロデューサー、三品智加良氏)
開催まであと2年、芝張りは間に合うのだろうか?
「この芝は種から播いて半年もあれば大丈夫。ただしグリーンは当然ベントでしょうから、張って寝かせるのに1年ぐらいはかかる。となると、猶予はギリギリであと1年といったところ。でも当然、ギリギリでいいわけないので、もはや待ったなしです」(同)
ただ、ブラジルはサッカーW杯が目前でそちらの準備も遅れ気味、コースなどには何も手につかない有様という。さて、どうなる?
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