週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 6/3号
2014/5/27更新

ラウンド中にクラブが損傷!
あなたはどうする?

 米ツアーのウェルズ・ファーゴ選手権2日目。チェッソン・ハドレーのキャディが10番でTV中継のケーブルにつまずき、カート道の路上に倒れてしまった。その際にキャディバッグを強く打ちつけ、パターのシャフトがわずかに曲がるというアクシデントに見舞われた。ラウンド中の「クラブの損傷」、どう対処したらいいの?

 ハドレーの場合は、競技委員に相談のうえ、そのまま使い続けることにした。その結果、残る9ホールを1バーディ・1ボギーで無難に終えた(ただし予選落ち)。

「規則4-3aの『通常のプレー中に受けた損傷』だったので、そのまま使用できたんですね」と説明するのは、小誌で「ルールと英語一石二鳥」連載中のゴルフルール研究家・小山混氏。

「規則上は、そのまま使うか、プレーを不当に遅らせることなく修理をすることができます。シャフトが折れたり、大きく曲がるなどひどい損傷で、『プレーに適さない』と判断された場合は、他のパターに取り替えることもできます」

 ハドレーも交換が認められるほどではなかったが、契約メーカーのスタッフらに修理を依頼することも可能だった。「通常のプレー中以外に受けた損傷」の場合はどうか。例えば、カーッとなって地面にクラブを叩きつけた結果、シャフトが曲がった場合は、この規定に該当せず、その後のプレーで使用すれば競技失格になる(規則4-3b)。

 では、競技ではなく、遊びのラウンド中ならどうする?

 小山氏は「何度か経験ありますけど、パター以外なら、そのクラブなしで回れますよね。でも、パターのときは仲間のパターを借りました。規則上は、他のクラブで代用しなければなりませんが、アマチュアの場合、グリーン面を傷める恐れがある。仲間に借りることよりもグリーン面を痛めることのほうがマナー違反と考えましょう」と語る。

 ただし、コース側に事情を話せば、ハウス内の試打パターを借してくれることもあるので、ご参考までに。

 
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