週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 6/10号
2014/6/3更新

新生・太平洋クラブ
“4年で43億円”の振興策は成功するか?

 太平洋クラブは2年前に民事再生手続きを申し立て、昨年にはパチンコ業界大手のマルハンとスポンサー契約を締結。会社更生手続きも今年3月で終結し、新生・太平洋クラブとしてこのほど新事業戦略を発表した。



御殿場C18番ホール

 内容は──。4年間で43億円を設備投資──古いメンテ機材、カートなど取り替え、クラブハウスなどのリニューアルにおよそ9割──につぎ込みブランド力を上げて、約3000人の休眠会員を起こす。そうすればビジターも増えるというのは斯界の常識だからだ。

 また御殿場C一極集中防止策として、関東は江南C、関西は六甲Cでトーナメント開催、さらに3つのリゾート地区(軽井沢、白河、御殿場ウエスト)をリニューアルして付加価値をあげる方策も掲げた。

 さらに海外富裕層向け会員制ゴルフ場との相互利用提携を広げる。手始めに香港のザ・クリアウォターベイG&CCとの提携を発表。17年3月期までにアジア、欧米などの高級ゴルフ場15~20カ所との提携を目指すと鼻息も荒い。

 会員権のほうはどうなっているのか?

 約2万人いた会員は約5000人が退会した。新規募集は15年度中に開始する予定だが、詳細はまだこれからという。

「弊社事業はパチンコホール、アミューズメント施設など半径5~6キロを対象にしてきました。それが世界を相手にフィールドを広げて投資しようというのは、やはり太平洋御殿場Cというブランドがあったからです」(太平洋クラブ社長、韓俊氏)

 果たして、その戦略が成功するのか、けだし見物であろう。

 
【関連記事】
2013/10/1 太平洋クラブが東京地裁に更生計画案提出。9月28日締切の書面投票に
2013/6/4 紆余曲折の太平洋クラブ、スポンサー、マルハンに決定
2013/3/19 マルハンでほぼ決まり?太平洋クラブスポンサー選定進む
2013/3/12 いまどうなってる?これからどうなる?太平洋クラブスポンサー選定
2012/10/23 アコーディアがスポンサーの太平洋の再生案否決。会社更生法申請へ

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト