週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 6/24号
2014/6/17更新

「ヒデキマツヤマ」の米報道
『未来のスター候補だ』

 日本人4人目となる松山英樹の米ツアー初優勝の知らせに日本のゴルフ界は大いに湧きあがったが、果たして海の向こうの反応は?

 26試合目で成し遂げられた松山の初優勝。このニュースはアメリカでも大きく取り上げられた。その要因のひとつは、勝った大会「ザ・メモリアルトーナメント」が帝王ジャック・ニクラスがホストを務めるビッグイベントだったから。

 スポーツ専門誌最大手スポーツイラストレイテッドのシニアライターG・V・シックル氏はゴルフ専門ウェブサイト、ゴルフ・ドット・コムに『ヒデキ・マツヤマはメモリアルの勝利によって次世代の旗手に昇格。ニクラスのお墨付き』という見出しで松山の勝利を解説。「タイガーの次は誰か、という議論がたびたび交わされるが、ニクラスが太鼓判を押すのだから本物だろう」と、20歳ですでに世界ランクトップ10入り(松山は13位)しているジョーダン・スピースを引き合いに出し「スピースと並ぶ未来のスーパースター候補」と記している。

 日本で外国人プレーヤーが勝ってもスポーツ誌の扱いは小さいが、その点、アメリカの報道はそれなりにフェアである。その一方で、ここ3年マスターズで交互に優勝しているバッバ・ワトソンやアダム・スコットら本命が失速したこと、さらにはフィル・ミケルソンにインサイダー取引疑惑が報じられるなど、権威のある大会で番狂わせが起こったことを揶揄する論評も。

 ゴルフワールド誌などに寄稿するライターのJ・シャッケルフォード氏は『マツヤマのメモリアルの勝利はヘンテコな試合を締めくくるのに相応しかった』と皮肉たっぷりに強豪の不甲斐なさを指摘。米ゴルフダイジェスト誌のジョン・ストレージ氏も「魅力の乏しい試合だった」とコメントしている。

 しかし松山自身についてはいずれも『未来のスター候補』と概ね好評価。「これでイシカワの尻に火がついたな」とコメント欄に投稿するコアな地元ファンもおり、良くも悪くも2人の知名度は確実に上昇しているようだ。

 
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