週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 6/24号

2014/6/17更新

福嶋晃子がママでも280Y!
振らなくなったら飛距離が伸びた

　福嶋晃子（40歳）が約１年半ぶりにツアーに戻ってきた。出産を経てリゾートトラストレディスでママ〝初〟出場すると、予選を突破し50位タイで復帰戦を終えた。

　最初の一打でいきなり魅せた。推定２８０ヤード超。同組だった若手ナンバーワンの飛ばし屋、渡邉彩香を「30ヤードくらい置いていかれました。ホントに凄すぎです」と驚かせた。

　だが、飛ぶ理由を聞くと、「あれはクラブの芯にしっかり当たったから。妊娠中は２００ヤードくらいしか飛ばず、それが嫌でつい振ってしまっていたんです。飛ばなくなったと受け入れられるようになって振らなくなったからかな」と控えめな姿勢を崩さない。

　日米通算26勝という実績をもつが、実はプロ入りした頃から「早くお嫁さんになってお母さんになりたい」と口にしていた。11年７月に結婚し昨年９月に長男、和樹くんを出産したのは本人にとっては「望んでいたこと」と幸せいっぱいだ。だから、今後は出場資格のある日本女子プロと推薦で数試合に出場する予定だが、家庭重視のスタンスは崩さない。「育児や家庭がおろそかになるなら仕事はしないほうがいい。自分でもそれはイヤ」と言い切る。

　これまで長時間離れたことがなかった福嶋ママと和樹くんは、毎晩ぐずり、甘えることが増えたという。「そんな思いをさせてゴルフしてもいいのかな、とも思う」と話すのもママゴルファーならでは。だが、そんな姿に共感するファンもいるだろう。新たな魅力をもった福嶋に今後も注目したい。