週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 7/8号
2014/7/1更新

異次元のゴルフで全米OPを制したカイマー
「勝つためにやるべきことがわかった」

 難関セッティングのパインハーストNo.2を完璧に攻略しメジャー2勝目を飾ったマーティン・カイマー。圧勝の秘訣を聞いた。



「次の目標はランガーとのドイツグランドスラムだ」
byカイマー

── 5月のプレーヤーズ選手権での母の日Vに続き今回は父の日に優勝。親孝行ですね。

カイマー(以下K)
「ドイツの父の日は数週間前に終わってたんです。何もプレゼントしてなかったからこのトロフィーがその代わり。喜ぶと思うけど、どうでしょう(笑)」

── 勝因は?


「初日&2日目とミスをせず65で回れたのが大きかった。ショットもよかったけどパットが完璧でした。5打差で迎えた最終日は大量リードがかえって重圧に感じたけど、最後までパインハースト特有の(お椀型の)グリーンを楽しめました。スピードと傾斜の兼ね合いが難しかったけど、想像力を駆使してラインを読むのがもともと好きなんです」

── 史上初〝ラフのない〟全米オープンの感想は?


「すごく天気がいい全英オープン、といった雰囲気でした。ナイスショットが必ずしも好結果につながらない。ミスをすれば罠にハマる。そんななか、ミスを最小限に食い止められたのが勝因かな」

── 10年の全米プロに続くメジャー2勝目ですね。


「あれから勝てずに一発屋と呼ばれたこともありますが、汚名返上できてよかった。それに、憧れの(ベルンハルト)ランガーと2人で〝ドイツグランドスラム〟まであと全英オープンだけ。彼も僕を誇りに思ってくれるとうれしいです」

── 勝てなかったここ3年を振り返ると?


「25歳で全米プロに勝ったときは何がなんだかわからず完全に自分を見失いました。そのあとショットの精度を上げたくてスウィング改造を始めましたが、翌年(11年)2月に世界ランク1位になったらマスコミが「ナンバーワンなのになんで改造?」「勝てない原因は?」と騒ぎだしてね。嫌気がさして精神的に参りました。スランプの原因は技術とメンタルの複合的なものだった。でももう大丈夫。勝つためにやるべきことがわかったので」

 目を覚ました元世界1位の巻き返しは始まったばかりだ。

 
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