今週6月28日(土)、圏央道の高尾山IC~相模原愛川IC間14・8キロが開通する。これにより、東名高速、中央道、関越道……と、主要な高速道路がつながることになる。さて、ゴルファーにはどんなメリットがあるだろうか?
この開通で、東名高速海老名JCTと中央道八王子JCTはわずか17分で結ばれることになり、神奈川・山梨・埼玉エリアのゴルフ場へのアクセスが大幅に改善される。
厚木市在住の宗村哲司さん(66歳)は「定年組で毎月1回同窓コンペをしていますが、東名沿線には安いゴルフ場が少ない。高速代が多少高くなっても4人でワリカンすればいいのだから、これからは関越方面に行く回数が増えそうです」と期待を膨らませる。こうしたゴルファーのニーズに応えるように、関越道沿線のゴルフ場では神奈川方面のゴルファーを呼び込もうと特別料金を設定しているところもある(表①)。
圏央道の開通がなぜ首都圏ゴルファーの話題になるかといえば、渋滞の頻発する首都高を迂回できるから。中日本高速東京支社が試算した東名・厚木ICから関越・鶴ヶ島ICまでの総距離と所要時間、高速料金を比較すると(表②)、所要時間は20~30分、料金は最大1430円も違う。それも渋滞なしのケースで、「もし首都高の渋滞に遭遇した場合は、所要時間はよくて圏央道ルートの倍。ひどいと時間が読めません」(中日本高速広報・高橋祐里子さん)。そういう意味で迂回ルートができたのは大きい。
ただ、新規開通区間に近いゴルフ場へ波及効果があるかというと、「ほとんどないと思います」(中津川CC支配人)という。それは、開通区間の途中にできる相模原ICの供用開始が今年度中(来春)にずれ込んでいるためだ。
渋滞のストレスが減るのはうれしい限り。ただし、圏央道の制限速度は80キロなので、スピードの出しすぎにはくれぐれもご注意を。
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