週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 7/15号
2014/7/8更新

M・ウィ本人が語る
「私が復活できたワケ」

 ミッシェル・ウィが遂にメジャー獲りに成功した。全米女子オープンに勝ち歓喜した元祖・天才少女。彼女が復活したワケとは?



このカップがいちばんほしかった!byウィ

 まず誰もが気づくのがパッティングスタイルの変化だろう。賞金ランク64位に終わった12年は3パットの山を築き、およそ半分の10試合で予選落ち。しかし昨年、腰を90度に折る独特のパッティングスタイルを編み出してから一転。今季のパーオンした際の平均パット数は平均1.765で3位。パーオン率も78%(3位)と高く、バーディ数3位、イーグル数1位。パターはチャンスを確実にものにできる武器となった。

「あのスタイルがクセになるまで1日平均2時間練習している」(ウィ)そうだが、パット以外にコースマネジメントでも成長の跡が窺える。

「15歳(05年)で出場した全米女子OPで3日目を終えトップに立ったとき、出だしのパー4でドライバーを持ってグリーンを狙いました。それをミスしてあとはボロボロ。でももうそんな無謀なことはしません。今回は事前にキャディとゲームプランを練り、手前からピンを狙うスタイルに徹しました」(同)

 唯一、最終日の16番で魔が差した。バンカーからの第2打で無理にグリーンを狙ってワイヤーグラスの繁みにつかまりアンプレ。ダブルボギーでリードを1打まで縮めてしまう。「あそこをプレーした15分で10歳老けた気分になったけれど(笑)、冷静さを失わなかったのが17番のバーディにつながった」と本人。

 もう1つの復調のワケは「ソルハイムカップ(欧米チーム対抗戦)に出たい、勝ちたいというアメリカ勢全員のモチベーション」がウィに乗り移ったこと。「苦節10年?でも、すべてが必要な時間。やっと第2のゴルフ人生が始まった」と晴れやかに語った。

 ところで、気になる左脚のテーピングは「ひざの痛みを軽減するため」。「でも見た目ほど痛くないんです。もう13歳の少女じゃない。年相応にテーピングが必要な年齢になったということ(苦笑)」(同)

 期待を裏切り続けたアヒルの子がようやく美しい白鳥になった?!

 
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