週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 7/15号
2014/7/8更新

メジャー覇者・竹谷佳孝の
雨の日に役立つグローブ考

 日本ゴルフツアー選手権に勝った34歳の竹谷佳孝。18番ではグローブをしていたが、その前のいくつかのホールではつけていなかった。どうして?



小雨ではグローブはしませんby竹谷

 本人に聞いてみると──。

「グローブをしたりしなかったりするのは雨対策です。雨量の多い・少ないで変えています。最終日は降ったり止んだりの細い雨粒。1番をティオフしたときは降っていましたが、グリップがそんなに濡れるほどの雨ではなかったので、グリップと手をタオルでよく拭いて素手でプレーしました。というのも、その日はやはり優勝争いということで緊張していたのでしょうね、練習のときから手のひらにすごく汗をかきまして……。〝グローブのなかでかく手のひらの汗〟のせいで滑る感じがしたので、素手にしました。昔、これで大ミスしたトラウマがあって、すごく気になるんですよ」

 しかし、「素手のほうが滑るのでは?」と思っているゴルファーも多いが……。

「僕はコード入りグリップなので、少しの雨なら(天然皮革のグローブよりも)素手のほうが滑りません。16番の3打目あたりから雨は止んだのでグローブをした次第です」

 ならば大雨のときはどうしているのか?

 「グローブしたままが多いですね。そしてこまめに1ラウンドで5~6枚は替える。ぼくは(比較的滑りにくい)人工皮革が苦手で本革(天然皮革)派なので、傘の骨にバスタオルをかけておいて、打つたびにグローブもグリップも丹念に拭いています。パットのときは小雨の場合は外していますが、大雨の場合はつけたままが多い。だって外すのが面倒だし、濡れっぱなしなら逆に感覚も一定になると思うからです」

 たいていのプロは、グリップとのフィット感に優れる本革のグローブを好む選手が多いが、雨のときは滑りにくい人工皮革に替えることが多い。しかし竹谷は、あくまでフィット感を大事にして本革にこだわり、手袋のなかでかく手のひらの汗にまで配慮している。しかも雨量に応じて着脱を決めるという細やかさ。

 この繊細な雨対策が戦前、誰も予想しなかった竹谷に栄光をもたらしたのかも。

 
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