「日本のゴルフ界の現状を危惧し明るい未来を考える」という識者の集まり『日本ゴルフ改革会議』が発足し、6月27日に第一回会合が行われた。
評論家の大宅映子氏が議長を務め、JGTO顧問の諸星裕、ジャーナリストの上杉隆氏、タケ小山らを始め、識者や政治家などが
参加。「日本ゴルフ界の復興とゴルフ文化の健全化を目指す具体的な提言」を行うことが目的で設立された。
1980年代には約40試合あった男子トーナメントの試合数減少をはじめ、ゴルフ人口減少によりゴルフ場の倒産が見込まれる『2015年問題』など、「日本のゴルフ界は様々な問題を抱えている」と同会議は投げかける。そして、それらが解決へと一向に進まないのは「ゴルフ界が慣習や既存のシステムに固執しているから」と考えている。
その一例に挙げるのが、「トーナメントを生中継できない放送システム」だ。テレビ局側の〝録画放送〟の都合に左右される放映権を見直し、インターネット中継の確立を目指していく。
また、6年後に迫る東京五輪のゴルフ会場も議題の一つ。霞ヶ関CC(埼玉)に決まった経緯を再確認し、都内の若洲GCへの変更についても討議する。
ファン層拡大のためのトーナメント改革も議題にしている。プロとギャラリーの距離を近づけるためロープで区分けしない「ノーローピング」や、「新規大会の創設」、「マッチプレー競技の復活」などの具体的なアイデアを考えていくという。
こうしたテーマについて積極的に意見交換し具体的な提言をまとめた報告書を、秋にも関係各所に提出する予定だ。
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