アースモンダミンカップでツアー初優勝を飾った酒井美紀。彼女を優勝に導いたのが、なんと〝マッスルバック〟のアイアンだった。
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「マッスルに替えたら勝てました!」by酒井
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彼女が使っていたのは、松山英樹らも使っていたスリクソンZ925の後継モデル、Z945。ガチガチのマッスルだ。じつは酒井のほかにも比嘉真美子(ツアーステージXブレード909、宮里優作が使用)や葭葉ルミ(RMXツアーモデルMB、藤田寛之が使用)ら、男勝りの"マッスル女子"が増殖中だ。
「しっかり打てるのでインパクトが強くなった感じ。そのぶん飛距離も各番手5ヤードくらい伸びていますね。打感はしっかりしつつもやわらかさがあるし、ラフからの抜けもいい。高さも出るので止まりやすくなった」と酒井。モンダミンで実戦投入すると、即優勝と相成った。
「彼女はマッスルアイアンのいいところをすべて活かしている」というのはクラブ設計家の松尾好員氏だ。
「ブレードが厚いぶんフィーリングがいいし、ラフからの抜けがいいのはヘッドが小さめだからです。操作性にも優れている。高さが出るというのは、マッスルはもともとロフト設定がオーソドックスだからでしょうね」(松尾氏)
同じマッスル派でも、全米女子オープンで優勝したミッシェル・ウィのように、7番から下だけがマッスル(VRPROブレードアイアン、タイガー・ウッズが使用)で長い番手はキャビティというコンボスタイルも見られる。「長い番手が難しいのはプロも同じ。少しでもミスを抑えたいのでしょう」(同)
ツアーの世界では以前から、クラブを替えていい結果を出した仲間がいると「それなら自分も」と真似することがよくある。酒井やウィの優勝でマッスル派が今後も増える!?
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