セガサミーカップで鮮やかな逆転劇を演じた石川遼。日本ツアーに戻ってすぐ勝てたワケは何なのか、父・勝美氏を直撃した。
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「合宿での修正が復活Vにつながった」by 父
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今季の石川は、シーズン序盤のシュライナーズで2位になるなどベスト10入り4回で早々に来季のシード権が確定。4月には「昨年とは話にならないぐらい技術が上がったという実感がある」と石川は語っていたものだ。しかし、6月のトラベラーズ選手権で予選落ちを喫すると、「球が真っすぐにいくイメージがない。試合のなかで技術を磨くことも必要だが、今は試合を離れることも必要ではないか」とコメント。そうして石川はいったん帰国し、1カ月をメドに北海道での合宿に入っていた。
1年8カ月ぶりの国内ツアー優勝はその最中のことだった。優勝インタビューなどの一連の〝仕事〟を終えるとすぐさま合宿に戻ったことからもうかがえるように、石川はこの合宿を大事な時期と捉えているのがわかる。
父の勝美氏はこう言う。「試合に出て得るものもありますが、その中で崩れるものもある。それを一回修正するというのが今回の合宿の狙いです。初めての試みですが、これでアメリカに戻っていい形になれば、半年に1回ぐらい、こういう合宿をやるようになるかもしれません。まあ、レーシングカーがピットインするようなものです」
これまでの石川は、とにかく試合に出続けながら自己の課題と向き合ってきた。だが、試合に出ながら立て直すのは簡単なことではない。そこに気づき、思い切って試合を離れて「修正」に専念したのが、今回の復活優勝をもたらしたわけだ。
この優勝で全英オープンの〝繰り上がり〟出場が決定したことで、今週、石川は合宿の予定を変更し2年ぶりの全英に挑む。しかし、全英終了後は元の予定どおり、再び北海道での合宿に戻る予定だ。「シードを持たない10人ほどの若手と合宿していますが、リーダー役を率先してやっていることもプラスに働いている」と勝美氏。合宿の先に見据えるのは、全米プロとプレーオフシリーズ。そこではきっと、更なる成長を感じさせてくれるはずだ。
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