全英オープン開幕直前の15日、国際ゴルフ連盟(IGF)がロイヤル・リバプールGCで会見を行い、16年リオ五輪の出場選手枠ならびに競技方法が正式に発表された。
IGFが7月14日付で新たなオリンピックゴルフランキング(OGR/毎週更新)を制定した。男女とも世界ランキングを適用した新ランキングシステムで、全英の週の各競技からポイント算定を開始、16年7月11日付のランキング(開幕8月5日)で各国代表が決定することになる。
出場できるのは男女各60名。世界ランク15位以内の選手には全員出場権が与えられるが、1カ国4名を上限とするため、それ以上の人数がいた場合は足切りが行われる。16位以降はランキング順に1カ国2名を上限とし、男女各60選手に資格が付与される仕組みだ。従来発表通り、変更はなかった。
ただし五輪ならではの条件がある。オリンピック憲章に基づき、アフリカ、アメリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニアの5大陸から少なくとも1名を選出しなければならないというもの。この場合も上限の60名の範囲内での調整となる。
「ゴルフ界にとってオリンピックの正式競技への復帰は非常に重要な歴史的なできごとです。出場資格を明確化したことで、各選手のモチベーションも上がるでしょう。世界のベストプレーヤーたちがリオ五輪で貴重な歴史の一翼を担うには今後さらなる努力が必要です」とIGF会長のピーター・ドーソン氏。
競技方法は男女とも72ホールのストロークプレーを採用。もっとも少ないストロークをマークした選手から順に金銀銅メダルが与えられる。
現時点でのOGRを採用した場合、日本からは松山英樹、小田孔明、横峯さくら、森田理香子の各選手が選出されることになる。しかし2年あればランキングは大きく変動する。現に宮里藍は昨年の7月、11位だったランキングがが現在は56位まで後退している。
2年後タイガーは40歳。果たして彼がリオの地で表彰台を目指す日がくるのか? 興味は尽きない。
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