フェアウェイは高麗、グリーンはベントという芝のゴルフ場が"ティフトン侵入"被害に悩まされている。その原因の一部がシューズ(ソール)にある?
千葉県にあるカレドニアンGCでは「フェアウェイやラフに2~3年前からティフトン芝が侵入して、8000平方メートルに広がり、グリーンにまで入り込みそうになったので、やむなくこれを除去して高麗を張り替えましたが、この費用が約1千万円かかりました」と嘆くのは同GC渋谷康治支配人。
ティフトン(バミューダ)は南方系の芝で繁殖力が強く、夏には高麗、ベントなど簡単に浸食、駆逐してしまう。同コースだけでなく、関東、関西のティフトン以外の芝を使用しているコースは多かれ少なかれこの被害に合っている。昔関西のあるコースがグリーン以外をティフトンに替えたら、近隣のコースは飛び火を怖れ戦おののいたという。
神奈川の名門・程ヶ谷CCでは「日常的に除去するようにしています。悪い芽は早いうちに摘み取らなきゃ。ただ今年は少し大がかりで、夏に入る前に練習グリーンを全部張り替えました」(程ヶ谷CC本多雅之支配人)
なぜこんな事態に陥るのか?
「元々、高麗に入り込んでいることもあるが、ゴルファーのシューズのソールで運ばれることも多い。昔のスパイクではそうでもないが、今のソフトスパイクや、ソール自体、凹凸があって挟まって運ばれやすくなりました。よそのコースからの持ち込みもあるし、そのコース内でもホール間、シューズソールで運ばれてしまうんです」(ゴルフ場運営プロデューサー三品智加良氏)
「ウチのメンバーは海外でプレーする人も多く、そのシューズから運ばれることもあるんです」(前出・渋谷氏)
予防策はプレー前後、エアレーションするぐらいしか手はないというから、ゴルファーのみなさん、入念なエアをお願いします!
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