週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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データマンで行動力のある男
「福岡男子」が大活躍の１年

　プロ野球のソフトバンクホークスが日本一と、盛り上がりを見せた福岡。男子ゴルフは賞金王獲得と、各方面で福岡男子の活躍が著しい１年だった。

田川市出身の賞金王

　まずは男子ゴルフ。初の賞金王に輝いた小田孔明と、最終戦まで食らいついた藤田寛之がいずれも福岡出身だ。日本プロで７年ぶりに勝った手嶋多一も福岡。田川市出身で実家は練習場を経営するが、同じ田川市生まれの小田はそこで育ったという縁がある。

　ちなみに、賞金ランク75位までの第２シードも含め、福岡出身はこの３人のみ。１位小田（36）、２位藤田（45）、14位手嶋（46）と、少数精鋭のベテラン福岡勢が男子ツアーを席巻した。

　福岡とゴルフの関係について、県民性研究の第一人者である矢野新一氏に聞いた。

「県民性とは地域特有の性格のことで、歴史、位置、風土、産業などで決まります。賞金王を争った小田と藤田は福岡出身ですが、福岡男子は『祭り好きで、周囲が盛り上げるほど実力を存分に発揮する』気質を持つうえ、『膨大な情報を整理し、テキパキと行動に移す才能』にも長けます。

　10年ほど前、千葉の丸山茂樹（大らかでギャンブルにも強い県民性）や神奈川の伊澤利光（緻密さと安定性）が活躍した頃から、私は福岡男子とゴルフの親和性のよさに注目し、この県の時代が来るのではないかと注目していました」

　福岡男子の活躍はゴルフにとどまらない。サッカー界からはＪリーグ、川崎フロンターレの大久保嘉人。リーグ開幕以来初となる２年連続得点王を獲得。ロンドン五輪個人総合金メダリスト、体操の内村航平も福岡だ。14年世界体操競技選手権では個人総合５連覇を達成している。

　余談だが、14年３月まで31年半続いた『笑っていいとも！』のタモリ、『ＴＨＥ　ＭＡＮＺＡＩ２０１４』で優勝した博多華丸・大吉も福岡男子だ。芸能界も福岡男子が席巻した。

　
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