世界の10代少女のプロ転向が止まらない
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2015/1/20号
2015/1/12更新

世界の10代少女の
プロ転向が止まらない

 数年に1度、10代の当たり年がやって来るのが女子ゴルフ界の習わし。ところが近年、次々にニューフェースが登場し、世界のゴルフシーンを賑わしている。リディア・コーだけじゃない。噂の10代をズームアップ!

17歳の世界最強アマも

 もっとも最近話題になった世界女子アマチュアランキングナンバーワンで17歳のブルック・ヘンダーソン(カナダ)がプロ宣言。12月18日に行われた会見ではスポーツマネジメント大手のISMと契約、PINGの用具を使うことが発表され「世界のベストと呼ばれる人たちと戦うのが夢。そのステージの入り口に立てて嬉しい」とプロ転向を喜んだ。

 あいにく米女子ツアーのQスクール(プロテスト)は年齢制限に引っかかり出場できなかったが、すでにカナダツアーでは3勝を挙げており、昨年全米女子オープンでトップ10に入るなどメジャーの舞台でも頭角を現している。

 ヘンダーソンがアマチュアナンバー1に浮上したのは昨年9月。それまで1位だったミンジー・リー(豪)のプロ転向に伴う昇格だが、そのリーも18歳ながらオーストラリアツアーで優勝を挙げた豪州期待の星。こちらは米ツアーのQスクールにトップタイで合格しており今季の目玉のひとりともっぱらの評判だ。

カナダのブルック・ヘンダーソン(17)

欧州は18歳が賞金女王

 日本ではあまり話題になっていないが、欧州女子ツアーでもティーンエージャー旋風が吹き荒れ、14年賞金女王のタイトルはプロ2年目の18歳チャーリー・ハル(英)の頭上に輝いた。

 ハルは13年に行われた欧米チーム対抗戦ソルハイム・カップでヨーロッパのリサロッテ・ノイマン主将に大抜擢され史上最年少出場を果たした逸材。最終日のシングルスでは憧れのポーラ・クリーマーに大差で勝利し一躍時の人になった。

 プロ転向した13年に欧州ツアーの新人王、早くも翌年賞金女王に輝いたのだからあっぱれ。来季は彼女もアメリカを主戦場に戦うことが決まっていて、リーやヘンダーソンの強力なライバルになりそうだ。

イギリスのチャーリー・ハル(18)

コーは世界一に王手

 世界中で10代が躍進するかげにはコーの存在がある。昨年末のロレックスランキング(女子世界ランキング)で彼女はついにステイシー・ルイス(米)を抜きパク・インビに次ぐ2位に浮上した。

 天才少女と呼ばれながらプロの壁に阻まれ思うような成績を残せず終わる選手も多いが、コーときたら本格プロデビュー1年目に3勝を挙げ賞金総額2億円プラス、年間女王のボーナス1億円強=3億円強を稼ぎ出し涼しい顔。

 コーに触発された2歳年上のキム・ヒョージュ(韓/19歳)は昨年メジャー最終戦、エビアン選手権でプロ初優勝。目下世界ランク8位につけライバル、コーの背中を猛烈に追いかけている。

 またアメリカ期待のレクシー・トンプソン(19歳)も昨年はメジャーチャンピオン(クラフトナビスコ選手権)の仲間入りを果たし世界ランクトップ10をキープ。10 位以内に3人の10代が名を連ねたのはランキング史上初である。果たして今年はどんなニューフェースがゴルフシーンを賑わしてくれるのだろうか?

ニュージーランドのリディア・コー(17)

 
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