昨年、日本男子ツアー外競技ながら、高額賞金などで話題になった「片山晋呉招待日本マッチプレー」が今年も開催される(9月11~13日)。今年もツアーで行えない理由とは?
主催者の片山晋呉と 昨年覇者の松村道央
賞金額は国内最高額の4000万円。海外ツアー挑戦支援金1000万円、さらには欧州ツアーのハッサンⅡ世トロフィ出場権など型破りの規模で開催。しかし、ツアーには組み込まれなかった。
その理由は「出場資格が開催側のみで自由に選出、JGTO(日本ゴルフツアー機構)でのカテゴリーが無視され、ツアーとして成立しなくなる」(JGTO広報・田中謙治氏)。とJGTOでは敵はつくりたくないという思いか、口は重かったが平たくいうとこうなる。
“主催者が招待したい選手だけ32名選び(その中にツアーメンバーである韓国勢など外国人は入っていない)、そのうえ協力金は出せない、しかし競技委員だけ派遣してくれというのでは、虫がよすぎる。それならTVマッチとして行えばいい”というものだ。
同大会を立ち上げるときに、大会スポンサーのネスレから相談されたというタケ小山は「20代の選手に出てもらい、海外へ雄飛してもらいたい。そのために金は惜しまないという熱意はわかります。一石は投じたと思いますが、JGTOとの妥協案はなかったのですかね」と残念がる。
中継においてはこれまではテレビ中継が始まると、速報は中断していたが、同大会ではインターネット多チャンネル生配信を実施したほか、同時に複数のマッチを観覧できる、画期的なシステムを導入。今年はこれをさらに規模をアップするという(進行はタケ小山)。新機軸は打ち出しているのだ。
1試合でもトーナメント数を増やしたいJGTOとしては、同大会は喉から手が出るほど欲しいはず。
歩み寄る手だてはないのだろうか?
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