倉本昌弘がPGA(日本プロゴルフ協会)会長となった新体制で初の15年シニアツアースケジュールが発表された。
昨年の11試合から2試合増の13試合。賞金総額は6億2500万円から7億1000万円に増額。新規開催は「郷心会・広島シニア」と「アルファクラブカップ」の2つ。
「隔年で開催のスターツシニアも含めると実質3試合増だ」と倉本は胸を張る。とくに郷心会──は倉本の地元、広島で地産の商品を扱う4000社の集団。「1社の冠でなく地元に根ざした手づくり感があり、シニアの試合としてはあるべき姿」と、これは倉本の力量でつくりあげた試合だろう。もう1つの「アルファ」は東北や関東の冠婚葬祭を扱う会社で、所有するコース(矢板CC)で開催される。
「シニアツアーはホスピタリティもしっかりしているし、選手層も厚くこれからも試合を増やしていきたい」(倉本)
ただ1つの心配事は、本誌でも報じたJGTO(日本ゴルフツアー機構)との行き違い。メジャー「日本プロシニア」(サミットGC)と、レギュラーツアー(ホンマツアーワールド・石岡GC)が隣接したコースで、日程がダブっていることだ。市場が細っているなかでギャラリーを取りあってどうするのか? という危惧である。選手、運営スタッフなど宿泊施設の不足も心配される。
「来年からはJGTOだけでなく、LPGAとも相談しながらやっていければ……」と、倉本体制は着実に実をつけつつあるようだ。
【関連記事】こちらも注目です!
2015/01/27 今年も開催!マッチプレーがなぜツアーでできない?
2015/01/20 男子とシニアのコースが近過ぎ、さあ、どうする?
2014/03/04 試合出場より改革だ! PGA会長選に出馬する倉本昌弘の決意
一覧へ戻る
|