宮里藍復活の秘策、父が託した「2ボール」
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2015/2/17号
2015/2/10更新

宮里藍復活の秘策
父が託した「2ボール」

 本来武器であるはずのパッティングの不振から、昨年デビュー以来初の賞金シード落ちを喫した宮里藍。V字回復のため父・優さんが授けた秘策とは?

藍復活のカギを"握る"「JOP Grip」と「2ボール」

 米女子ツアーは1月最終週に新規トーナメント、コーツゴルフ選手権で開幕を迎えた。賞金シードを失ったとはいえ12年に複数回優勝している実績がある藍は初戦からの参戦と相成った。

 このオフに彼女がもっとも力を入れて取り組んだのはもちろんパターだ。ストロークの調整も行ったが、もっとも大きな変化はパター自体をかつて日本で3億円を稼いだオデッセイの2ボールに替えたこと。これには技術面のコーチである優さんのこんな思惑がある。

「一昨年パターを替えたとき長さが合っておらず、そこから調子がおかしくなった。他にも要因はありますが、まずは精神的な安心感が必要。そこでこのオフ、藍がアリゾナで合宿を行ったとき『昔のフィーリングが残っているのでは?』と日本から私が2ボールを持参したのです。それが思いのほか合っていたようです」

 ここ5、6年、藍はオデッセイ テロンとその後継モデルを使用してきた。ヒール部分に2本ツノがあるタイプで、優さんによると「藍の場合、ツノに沿って真っすぐ引こうとすると、外にヘッドが上がる傾向がありました。その点2ボールのほうが真っすぐ真後ろに引きやすいというメリットがある」

 さらにグリップにもひと工夫。昨年のマイナビABCで5年ぶりに優勝した小田龍一が使用していたのを見て長兄・聖志が試し「最高」と絶賛した太めの『JOP Grip』をさしたことで「左右の手首の角度を毎回同じようにして握れるようになった」と優さん。

 フィーリング派の藍はその日によってグリップを微調整する癖がある。だがグリップが太いと「こうしか握れない、という状態がある」(優さん)。微調整を許さない"鈍感さ"が「いまの藍には必要」

 父が描いた原点回帰のシナリオは果たして吉と出るのだろうか?

 
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