ヒューマナチャレンジで勝利し、ツアー6勝目を挙げたビル・ハース(父親ジェイ・ハース)は、「親子ともツアー優勝」したプロのなかでも最強親子となった。
親子ともに活躍したといえば、全英オープン創設時に4回ずつ優勝しているトム・モリス・シニアとトム・モリス・ジュニアがいるが、その後はそんな大記録にはとんとお目にかからない。これを除けば、これまでにビルも含めて親子優勝は5組しかいない。
最初はツアー3勝のクレイトン・ヘフナーとヴァンス(1981年勝利)。次は殿堂入りのジュリアス・ボロスとガイ(96年勝利)。3組目はミスター59ことアル・ガイバーガーとブレント(99年、04年勝利)。4組目がビル(10年・2勝~13年、15年)。5組目はマスターズチャンプのクレイグ・スタドラーとケビン(14年)。
この5組の親子優勝を見てみると、息子のほうはブレント・ガイバーガーが2勝したほかは、1勝止まり。ところが、今回ヒューマナで優勝したビル・ハースは生き馬の目を抜くような厳しい競争の米ツアーで6勝も挙げている。一方、父親のジェイはツアー9勝、チャンピオンズツアー17勝もしているビッグ・ネーム。メジャー優勝がないのが玉にきずだが、06年受賞したボビー・ジョーンズ賞はこれに匹敵する偉大なもの。
「当たり前だが、親がどんなに偉大でも競技に世襲制はない。特権は引き継げないし、スコアにゲタもはかせてもらえない。実力で勝負するしかないとなると……」(TV解説者・佐渡充高氏)
この意味でハース親子は史上最強といえるだろう。
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