どん底タイガーインタビュー「原因はスウィング改造で入射角が変わったから……」
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2015/2/24号
2015/2/17更新

どん底タイガーインタビュー
「原因はスウィング改造で入射角が変わったから……」

 タイガーの前途に暗雲が立ち込めている。復帰戦のウェイストマネジメントフェニックスオープンでは2日目に自己ワーストの『82』を叩き最下位で予選落ち。世界ランクトップ50からも陥落した孤高のトラはなにを想い、なにを目指すのか?

── 昨年末のヒーローチャレンジのときアプローチの練習が不可欠といっていたが、成果が出ていないのでは?

タイガー スウィングを変えたことが原因です。アプローチだけでなくショットも、つい以前のパターンが顔を出してしまう。以前のスウィングといま取り組んでいるスウィングが中途半端に相半ばしてしまったのが大叩きの原因です。 ショーン(フォーリー元コーチ)とのときは入射角がもう少し鋭角だったんです。でもいまはシャローにクラブを入れようとしている。特にアプローチではリリースのタイミングがズレてミスにつながったのだと思います。

── 『82』を叩いたというのに笑顔なのはなぜ?

タイガー 誰にだってこういう日もあるものです。悪い日はこっそりしていたいけれど、僕の場合はそうはいきません。悪いことすべてが白日のもとに晒されてしまう。でもゴルフには良い日もあれば悪い日もある。それでも諦めずに戦い続けることが大事なのです。

── アプローチのミスは精神的な要因が大きい?

タイガー スウィング改造で体の使い方が変わったことで、自分を信じきれないというのはあるでしょうね。でもメンタルがすべてじゃない。とにかく一刻も早く新しい体使いのパターンに慣れ、クラブをいいところに入れるのが先決です。

── 復活を望む周囲の期待は重い?

タイガー これは自分が克服していかなければならないプロセスです。練習場で球を打つ。プライベートでゴルフをする。それと試合でプレーするのとは全く別です。試合を通して構築していかなければならないものがある。 何事にもプロセスは必要。ういう経験は初めてではありません。以前も経験済みです。ショーンと組み始めた頃もつまずきはありました。僕がプレーヤーオブザイヤー(年間最優秀選手賞)に選ばれたのは、ほんの1年ちょっと前です。その感覚を取り戻すには頑張り続けるしかない。難しいけれどやるしかないのです。

── ギャラリーがあなたに同情的だったように見えたが?

タイガー ギャラリーは素晴らしかったですよ。上位争いからかけ離れたところでプレーしていたので、ギャラリーがまったくいなくてもおかしくなかった。それでも一生懸命声援を送ってくれる大勢のギャラリーが最後までついていてくれました。非常に心強かったです。

── 今後のプランは?

タイガー 毎日欠かさず練習を続けるだけですよ

「週刊ゴルフダイジェスト2/24号」の活版特集「タイガーは復活できるのか」でタイガーのアプローチイップスを指摘する解説者は多い。バンカーからホームラン、グリーン手前からチャックリ……。まるで素人のようなミスを連発しながら、彼は恥じることなく「これはよくなるためのプロセス」と言い切った。果たしてタイガーの前途に復活の二文字はあるのだろうか?

 
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