ミケの教え子が世界最強アマ?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2015/2/24号
2015/2/17更新

ミケの教え子が
世界最強アマ?

 歴代チャンピオンのひとりフィル・ミケルソンが予選で姿を消した大会で、彼の教え子が大活躍していたのをご存知だろうか?

フェニックスオープンで5位タイに輝いたアマのジョン・ローム

 松山英樹が惜敗を喫したフェニックスオープンで、優勝したブルックス・ケプラに3打差の5位タイに入る健闘を見せたアマチュアがいる。

 ジョン・ローム。スペイン出身で現在アリゾナ州立大学在学中の20歳。じつは昨年11月に母校である同大ゴルフ部のアシスタントコーチに就任したのがミケルソンで、ロームは彼の愛弟子というわけ。

 弟のティム氏がヘッドコーチであることもあり『サンデビルズ』(アリゾナ州立大学ゴルフ部の愛称)の一員としてチームのリクルート活動などに従事してきたミケルソン。しかし実態は彼が練習に足を運んで指導することはなく、将来有望なジュニアに直接電話をかけチーム入りを勧誘していたのだとか。ところがあるジュニアがツイッターでその件をつぶやき「思うような活動ができない」とすでに1月末にはアシスタントコーチを、本人いわく「クビになった(苦笑)」という。

 とはいえ偉大な先輩の存在がロームの誇りであることは想像に難くない。しかもフェニックスオープンが行われたTPCスコッツデールは大学があるアリゾナ。

「『サンデビルズ』のサポーターのお陰でホームの気分でプレーさせてもらった。応援を力に変えることができた」と伸び盛りの20歳はトップ5入りに喜色満面。

 ロームといえば昨年軽井沢で行われた世界アマで、ジャック・ニクラスが持っていた大会最少ストローク記録を54年ぶりに塗り替え、メダリスト(個人優勝)に輝いた逸材。そのときもスペインチームのコーチ陣は「彼は将来の世界ナンバー1候補」(現在世界アマチュアランキング3位)と力説していたが、なるほど地力はあるようだ。

「頼もしい若者が現れてくれた。記録は破られるためにある。ゴルフ界を前に進めるためにも素晴らしい」と1960年の同大会でマークした最多アンダーをついに破られたニクラスは、ロームを手放しで絶賛する。

 体格にも恵まれ素質も抜群。将来松山や石川遼の強力なライバルになりそうだ。

 
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