歴代チャンピオンのひとりフィル・ミケルソンが予選で姿を消した大会で、彼の教え子が大活躍していたのをご存知だろうか?
フェニックスオープンで5位タイに輝いたアマのジョン・ローム
松山英樹が惜敗を喫したフェニックスオープンで、優勝したブルックス・ケプラに3打差の5位タイに入る健闘を見せたアマチュアがいる。
ジョン・ローム。スペイン出身で現在アリゾナ州立大学在学中の20歳。じつは昨年11月に母校である同大ゴルフ部のアシスタントコーチに就任したのがミケルソンで、ロームは彼の愛弟子というわけ。
弟のティム氏がヘッドコーチであることもあり『サンデビルズ』(アリゾナ州立大学ゴルフ部の愛称)の一員としてチームのリクルート活動などに従事してきたミケルソン。しかし実態は彼が練習に足を運んで指導することはなく、将来有望なジュニアに直接電話をかけチーム入りを勧誘していたのだとか。ところがあるジュニアがツイッターでその件をつぶやき「思うような活動ができない」とすでに1月末にはアシスタントコーチを、本人いわく「クビになった(苦笑)」という。
とはいえ偉大な先輩の存在がロームの誇りであることは想像に難くない。しかもフェニックスオープンが行われたTPCスコッツデールは大学があるアリゾナ。
「『サンデビルズ』のサポーターのお陰でホームの気分でプレーさせてもらった。応援を力に変えることができた」と伸び盛りの20歳はトップ5入りに喜色満面。
ロームといえば昨年軽井沢で行われた世界アマで、ジャック・ニクラスが持っていた大会最少ストローク記録を54年ぶりに塗り替え、メダリスト(個人優勝)に輝いた逸材。そのときもスペインチームのコーチ陣は「彼は将来の世界ナンバー1候補」(現在世界アマチュアランキング3位)と力説していたが、なるほど地力はあるようだ。
「頼もしい若者が現れてくれた。記録は破られるためにある。ゴルフ界を前に進めるためにも素晴らしい」と1960年の同大会でマークした最多アンダーをついに破られたニクラスは、ロームを手放しで絶賛する。
体格にも恵まれ素質も抜群。将来松山や石川遼の強力なライバルになりそうだ。
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