昨年フェデックスカップのポイントレースで1位に輝き年間王者に与えられる特別ボーナス1千万ドル(約12億円)を手にしたビリー・ホーシェルが、なんとキャディにその一割に当たる100万ドル(約1億2千万円)をポンと気前よく渡していたことがわかった。
通常優勝賞金の10パーセントがキャディの"取り分"になる。だが特別ボーナスの10パーセントをキャディに進呈したという話はこれまで聞いたことがない。
ホーシェルの帯同キャディで当事者のミカ・フジット氏も1億円強を渡され「うれしかったし喜びを爆発させました」と素直に心境を吐露している。
昨季のホーシェルはシーズン中盤まで目立った活躍がなかったが、フェデックスカップのプレーオフシリーズ第2戦で2位に入ってから潮目が変わり3戦目で優勝。最終戦のツアー選手権で連勝を飾り、大逆転で年間王者に輝いている。
ということは、キャディは100万ドルのボーナスのほか、正規の仕事で30万ドル近く稼いだことになる。3週間で1億5千万円を稼ぐとは、日本の年間賞金王とほぼ同額。それがキャディなのだから想像をはるかに超えている。ちなみに今回の"稼ぎ"を彼は2人の子供の教育資金として貯金する予定だという。
「ビリーは周りの人々にどうやったら感謝の気持ちを表せるか、常に考えている温かい人間」と雇い主を賞賛したフジット氏。
建設現場で働くブルーカラーを父に持ち、片田舎で育ったホーシェルはゴルフエリートではない。普通の感覚を持ったナイスガイなのだ。そんな彼はツアー選手権の開催コース、イーストレイクGCで「お世話になったお礼に」と1万ドル(約120万円)のチップをロッカールーム関係者に置いて帰ったという。
ファンならずとも応援したくなる存在だ。
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