女子プロゴルフ界では17歳のリディア・コーが世界ランキング1位になるなど低年齢化が進行している。そのため現行「18歳以上」というプロ基準は果たして妥当か?
一般社会でも年齢制限が若年化する傾向がある。一例を挙げると選挙権年齢を18歳以上に引き下げる法案が国会に提出され、来年夏の参院選から適応される見通しとなった。
また川崎の中学生殺人事件を踏まえ少年法の見直しも検討されている。そんななか日米両ツアー(女子)はプロテスト受験資格の欄に「18歳以上」と明記されている。
米ツアーではアマチュアで卓越した戦績を残した選手が申請を行うとコミッショナーの裁量で特別許可が与えられ、ツアーに参戦できる制度がある。
それを利用して16歳からツアーに出ているのがコーでありレクシー・トンプソンだ。ゴルフが上手いだけでなく学業との両立が望ましいという考えが一般的なアメリカでは、18歳という年齢制限はいまのところ「見直す必要はない」とされているが、特例を認められたコーは「17歳でこうしてツアーで戦える環境に感謝している」と述べている。
では日本はどうか? 小林浩美女子プロゴルフ協会会長に聞いた。
「インターネットの普及で最近は早くから子供たちが自分たちのビジョンを描けるようになりました。日本でも勝みなみ選手のように16歳で勝てる人材が出てきた。時代の流れのなかで18歳という年齢を下げるかどうか、検討する余地はあります」
現在プロテストは高校を卒業してから4カ月後に行われている。4カ月のタイムラグがもったいない、卒業より前に早めてもいいのではという声もあるが……?
「その点についても5、6年前からプロテストを受ける方の親御さんからそういう意見があり、議論はしています。こちらも変更する余地はあるかもしれません」
早咲きのコーはすでに30歳で現役を退く青写真を描いている。ゴルフ人生のピークは人それぞれだが、年齢制限も含め門戸を広げるのはゴルフ界にとって決して悪いことではない。
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