2月13日に発売されたナイキのヴェイパーアイアン(3モデル)の売れ行きが好調だ。ナイキ史上最大のヒットになるのでは、と目されているが果たしてそのワケは?
マキロイもお気に入り
ヴェイパーアイアンはブレードタイプのヴェイパープロ、コンボタイプのプロコンボ、やさしさと飛びに特化したヴェイパースピード、以上3種類を揃え、昨年からナイキは社運をかけた大々的なプロモーションを行ってきた。
日本では発売2週間強のためまだ数字的なデータは出ていないが「予想を大きく上回る受注&販売状況。勢いが違います」とナイキ広報担当の鼻息も荒い。
好調の要因は重心をトウ寄りに設定したことによる機能性。「オフセンターヒット時の飛距離のロスが抑えられ、より"芯を食う"感触が増した。特に横風に強い」とマキロイも太鼓判を押す。実は彼、昨年の全英オープンで「260~270ヤード打てるクラブが欲しい」とメーカーに切望。そのリクエストに答えたのがヴェイパーのプロトタイプ(2番アイアン)で、好調なロングアイアンを武器にメジャー優勝を成し遂げたのだ。
トウ寄りに重心を設定するアイデアは開発に携わったタイガーの助言による。「ゴルファーは本能的にクラブの芯を探しながら打っている。以前のアイアンはネック寄りに重心があったから自分はそこで打とうとしていた。そこでタングステンをトウ寄りに埋め込むことで、自分が求めるクラブの芯と重心位置が重なる心地よさを実感。それを市販品の開発にフィードバックした」という。
タイガー発信のコンセプトと、マキロイが実証したパフォーマンスの良さがユーザーの共感を呼び、今年1月10日にネットで限定40セットを発売したところ1秒で完売。この一件でもさらにヴェイパーの認知度は高まった。
はてさて、ヴェイパーはナイキ史上最強のアイアンとなるだろうか?
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