PGA(日本プロゴルフ協会)は2024年までに市場規模2兆円(現1・4兆円)、ゴルフ人口1200万人(現在850万人)にするという目標数値のロードマップを発表したばかりだが、その実現のための一環として、「PGAゴルフアカデミー」設立を宣言した。
関東と関西に、拠点のゴルフコースをそれぞれ置き── 関東は太平洋C・益子C、関西は東条の森CC──、さらに全国各地にゴルフレンジを開校するという構想。これによって500万人のゴルファーを創出しようというものだ。
すでにあるPGAゴルフメソッド(基本ゴルフ教本)をもとに、現在PGAにいる4000名のティーチングプロを使ってゴルファーのスキルアップをめざす。
その対象は①ジュニアゴルファー、②一般ゴルファー、③PGA会員の3者。
ジュニアはキッズ(初心者)、競技志向(ナショナルチーム、オリンピック候補)と分け指導、情操教育を目的としたゴルフキャンプも行う。
②の一般ゴルファーは、最初はそのコースの会員を軸に近隣地区のゴルファーへと広げていくという。短縮ホールラウンドなど、ゴルファー新規開拓もだが、医療機関と連携した生活習慣病予防、改善などに取り組み、団塊世代の引き留め策にも積極的だ。
③はPGA会員を再教育して、支配人やメンテナンスなどのマネジメント業習得などもめざすとしている。試合で技術を競うだけでなく、ゴルフ全体の"プロ"を再生しようとの意気込みだ。
関西の拠点に東条の森CCが選ばれたのは「9ホールを完全開放など63ホールというスケールメリットが魅力。またすでに提携が決定している大阪大学スポーツ研究室(動作解析など行う)に近いということなどが理由です」(PGA・倉本昌弘会長)
この一連のゴルフ市場再生活性化構想、倉本のリーダーシップに負うところ大で、成果を見守りたい。
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