ゴルフの総本山R&Aがこのほど発表したゴルフをとりまく世界事情によると、競技人口の増加に伴い、ゴルフ場は増加傾向にあることがわかった。
『Golf around the world2015』と銘打たれた今回の報告書は米国に拠点を置くゴルフ市場調査団体によって作成されたもの。それによると昨年末時点でのゴルフ場の数は世界206カ国、3万4011カ所に及ぶことがわかった。
最大のゴルフ場保有国は米国で全体の45%に当たる1万5372コース。2000コース以上を誇るのがカナダ、イングランド、日本。
全施設の79%は米国、カナダ、イングランド、オーストラリア、ドイツ、フランス、スコットランド、南アフリカ、スウェーデン、そして日本の10カ国に集中している。その一方で、ゴルフ場が1カ所だけという国が50カ国となっている。
来年のリオ五輪で正式種目復帰が決まったこともあり、全体としては増加傾向にあり、現在世界696カ所でゴルフ場が建設中あるいは建設計画が進行中。直近の2年間ではベラルーシ、アゼルバイジャン、グルジアなどで初めてのゴルフ場が開設されている。
日本は中東やロシアを含むアジア地区に点在するゴルフ場のおよそ50%に当たる2383コースを有するアジア最大のゴルフ大国。しかし新設プロジェクトはほとんどなく、米国同様今後はリノベーション(改造)による新展開が予想されている。
また473コースを有する中国は04年に政府が水源の枯渇などの恐れからゴルフ場建設を一部の地域を除いて禁止したことにより、建設ラッシュに歯止めがかかった格好だ。
R&Aのチーフエグゼクティブ、ピーター・ドーソン氏は今回の報告書について「ゴルフが世界で発展している様子が手に取るようにわかった。ゴルフ場の正確な数が初めて示されたことは大変有意義である」と語っている。
今後も報告書は2年ごとに更新される予定。世界のゴルフ事情を知る上で貴重な資料となりそうだ。
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