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週刊ゴルフダイジェスト 2015/4/7号

2015/3/31更新

日本企業スポンサーＡＮＡ冠メジャーで
誰も日本選手が出られない？

　来週開催の米女子ツアーで、メジャー初戦ＡＮＡインスピレーションが開幕する。昨年まで冠スポンサーだったクラフトナビスコが撤退したのを受け、新タイトルスポンサーに名乗りを上げたのは日本企業のＡＮＡ（全日空）。となると日本勢の活躍に期待したいところだが現状は……？

　宮里藍と宮里美香が昨季賞金シードを逃したこともあり、日本勢が誰も出られないのでは？　などという懸念もあったがご安心あれ。

　藍と美香は12年以降のツアー優勝者のカテゴリーで、すでに出場権を確保している。藍が最後に勝ったのが12年のウォルマートＮＷアーカンソー選手権で、美香も12年のセーフウェイクラシックに勝っているため、この２人は少なくとも今年まではメジャー初戦の有資格者である。

　昨年の賞金シードを持つ上原彩子と野村敏京は今季賞金ランク１０６位と47位で調子はいまひとつ上がっていないものの、ＡＮＡインスピレーションの切符はすでに手中に収めている。

　一方、厳しい戦いを強いられているのが、満を持して今季米ツアーを主戦場に戦う横峯さくら。オーストラリアとバハマの大会に出場したがいずれも予選落ちに終わり目下獲得賞金はゼロ。今季の成績で出場権を得るためには、直前の２試合で成績を上げ、賞金ランクトップ80以内に入らなければならず、出場は難しい状況だ。

　世界ランク30位以内というカテゴリーでの出場もあるが、横峯は現状56位。昨年の日本ツアーの賞金ランク上位２名も有資格者だが、昨季は上位４名が外国人選手だったため日本人のこのカテゴリーでの出場はない。ちなみに昨年の賞金女王アン・ソンジュと同ランク２位のテレサ・ルーはメジャー参戦を予定している。

　距離が長くグリーンが硬く、日本にはない厄介なラフが待ち受けるコースは飛ばし屋有利。決して日本勢向けではない。だが日本企業が冠スポンサーになったからには、ひとりでも多くの日本人選手に活躍してもらいたいものだ。