先週から女子プロテスト1次予選が始まった。ルーキーが活躍する女子ツアーだけに、プロテストへの注目度も年々高まっている。そのプロテストが今年から変化が……。
昨年まで前年の秋口に開かれていた1次予選だが、今年は3月末から4月上旬まで3地区で行われる。他に昨年との変更点は1次予選が3日間(昨年は2日間)、2次予選が3日間を2回(同2日間を3回)、ファイナルが4日間(同3日間)。ファイナルは7月28~31日まで埼玉県のこだまGCで開催され、20位タイが合格。今年の参加者は1次予選が280名、これに1次免除の約90名が受験すると見られる。合格率は約5%前後という狭き門だ。
さて気になるのは、プロテストでどれだけおカネがかかるか、だ。LPGAによれば受験料は1次テスト3万2400円、2次テストが8万6400円、ファイナルが10万8000円(すべて税込)。昨年に比べるとファイナルが4日間となったため、2万1600円の値上がりとなっている。1次テストから行くと、受験料だけで実に22万6800円になる計算だ。
さらにゴルフ場に支払うプレー代が加わる。先週から白山ビレッジゴルフクラブ(三重)で始まった2地区の受験生に聞くと、受験日の前日の指定練習日の他に、「3泊4日で練習ラウンドを行いました。その費用が移動や宿泊費を含め約12万円。今回のプレー代や宿泊費などをあわせると20万円以上。関東からの出場なので少し高いのかもしれませんが……」
2回にわたる2次予選、そしてファイナルでも同様の経費がかかるとすれば、実に合計で100万円以上かかる計算だ。さらに選手によっては高校を卒業したばかりで"アシ"がなく親が送迎する姿も目立った。その分、費用もかさむことになる。キャディのバイトをしながら受験に挑んでいる20代後半の受験生は、「正直、生活するだけで精一杯で、受験料やプロテストの経費だけは親に出してもらっています」という。
もちろんプロになって活躍すれば1試合で元のとれる世界だが、選手ばかりか費用を捻出する周囲も大変な世界である。
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