Tポイントレディスは飯島茜VSジョン・ミジョンのプレーオフに突入。6ホール、1時間47分の長きにわたったが、同大会の「中継はあくまでライブ」の信念は貫くことができた。
上杉隆や藤田美里らがネットライブを盛り上げた
その"功労者"はインターネット放送。同大会はTV朝日系地上波、BS、そしてインターネットを駆使してライブを約束していた。しかし、地上波はむろん、BSまで編成の制限時間をこえ、最後の1ホール──いちばん大事な勝負どころ──を残してあえなく中継は打ち切り! 本来ならばいちばんおいしいシーンが見られないのだから、視聴者からは大ブーイングが巻き起こるところだった。しかし編成的に時間制限のないインターネットは、日没で試合続行不可能になるまで放送できるメディア。視聴者の怒りを買うことだけは回避できたというわけである。飯島のコーチ、片山晋呉も顔写真をつけて「1時間以上も見ている」のコメントをツイートしていた。60カ国の人が見ていたという。韓国選手や、タイのO・サタヤの家族もきっとインターネットにかじりついていたことだろう。その"チカラ"をまざまざとみせつけたともいえる。
ただし、自らその放送にゲストとして出演していたタケ小山氏は「喜んでばかりはいられない」と嘆息する。
「あくまでインターネット放送は脇役。地上波でライブを貫き通すというのが王道です。米ツアーのように放映権を持っていれば、それが普通に行われる。日本女子プロ協会、JGTO(日本ゴルフツアー機構)でも早くそうなって欲しいものです。ライブが、ゴルフのみならずスポーツ中継の常識なのですから」(同)
ともあれ、メディアは違えども完全ライブが成功したと喜ばなければならないところが日本の不幸なところ?!
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