リオ五輪開幕まで約500日。これまで秘密のベールに包まれてきた五輪のゴルフコースが現地時間4月1日、リオ市長によって公開された。
コース周辺では環境活動家らによる根強い反対運動が繰り広げられているが、とりあえず舞台は完成。芝の養生やスプリンクラー設備などに苦心が見られるが、昨今世界の設計家の間で流行しているリンクススタイルを踏襲したコースは、リオ市長によると「スコットランドを彷彿とさせる」自信の仕上がりという。
また、出場選手については、各国世界ランク上位の2名が出場権を有する。アメリカでは、世界ランク100位から陥落したタイガーの出場は望み薄で、有力なのは若いジョーダン・スピースやバッバ・ワトソン。女子ではステーシー・ルイスが本命だが、レクシー・トンプソンとミッシェル・ウィの大型コンビが出場したら話題になるだろう。
日本勢は松山英樹の出場はかたいとして、2番手となるとどんぐりの背比べ。女子は依然として大山志保と横峯さくらが優位だが、予断を許さない状況だ。
どの国にも増して競争が激しいのが韓国女子。世界ランキング2位にパク・インビ、4位にキム・ヒョージュがおり、トップ20に8人が名を連ねているため、日本で活躍するアン・ソンジュ(同21位)やイ・ボミ(同34位)は現状では厳しい。
男子のほうでは、兵役法違反の疑いで告発されているべ・サンムンが、徴兵を逃れるための唯一の道=オリンピックメダリストを模索しているが、現在世界ランク韓国人最上位(84位)だから順当にいけば出場がかなう。
それぞれの思惑をのせたリオ五輪の開幕はいよいよ来年だ。
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