女子の世界ランキングトップ50から日本人が姿を消した。10位以内に2人が名を連ねた時代もいまは昔。このままではオリンピック出場1人なんて事態になりかねない。
現在世界ランク1位は今月24日で18歳になるリディア・コー。続く2位のステイシー・ルイスと3位のパク・インビがコーを追いかける図式だ。
一方、日本勢の4月9日付ランキングを見ると、トップは大山志保で52位。以下55位に横峯さくら、58位に鈴木愛と続く。10年に世界ランク1位を経験した宮里藍は100位圏外の112位。3年前の秋、自己最高の8位まで浮上した宮里美香は80位で、先のヤマハレディースで優勝した渡邉彩香の77位よりも下。
ポイントを稼ぐなら海外より日本といわれるように、国内で上位入りを重ねるとランキングを上げやすい。たとえば上田は昨秋100位前後だったのがCATレディスと森永レディースに相次いで勝ったことであっという間に40ランクアップした。しかし、昨今の韓国・台湾勢の台頭もあり、国内でも年間複数回優勝するのが難しくなってはいるが……。
ではなぜ世界ランク上位から日本勢が消えたことが問題なのか? それは来年に迫ったリオ五輪の出場権に関わるから。
男女とも出場できるのは60名のみ。16年7月11日の時点の世界ランキング15位までの選手は1国4名を上限に出場権が与えられる。以下、各国ランキング上位2名が出場できるのだが、開催国枠などもあり、1国1名しか出場できない場合も起きてくる。
5年後の東京五輪へ少年少女の夢をつなぐためにも、各選手にはランキングの"底上げ"を目指してもらいたい。
【関連記事】こちらも注目です!
2015/03/03 リオ五輪目指す、勝みなみの代表コー補戦略
2014/12/30 米ツアー初優勝! 世界ランク16位孤軍奮闘、松山英樹
2010/07/13 世界ランク1位も通過点。次の目標を語る
一覧へ戻る
|