5位入り5回、世界基準の松山英樹。スピースとの差はパット
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2015/5/5号
2015/4/28更新

5位入り5回、世界基準の松山英樹。
スピースとの差はパット

 最終18番をバーディフィニッシュで通算11アンダー。松山英樹がマスターズにおける日本人選手として4日間の最少ストローク記録をマーク。順位は5位。これで今季5回目のベスト5入りで、もはやリーダーズボード上位の常連選手だ。

リーダーズボードの常連だ

 優勝したジョーダン・スピースには7打も及ばなかったものの、松山が最終日にマークした66は、ローリー・マキロイとともにこの日のベストスコアだ。昨年のザ・メモリアルトーナメントでの優勝や、今季たびたび優勝争いを演じていることを考えれば、この成績は、もちろんフロックなどではない。

 今季のスピースと松山の部門別ランクを比較してみると、上の表のようになる。ショットに関しては松山のほうが遥かに優れているのだ。これを見れば松山がリーダーズボード上位の常連であるのは当然のことと言っても過言ではない。

 ただし、問題はパッティングだ。PGAツアーではスコアに対するパッティングの貢献率(ストロークス・ゲインド・パッティング)を数値化しているが、その順位がスピースの4位に対して、松山は113位。ワンパット率はスピースが45・32%で2位なのに対して松山は38・89%で106位だ。今季の松山があと一歩というところでプレーオフ進出を逃す試合が目立っているが、問題はその辺りにあると言ってもいいだろう。

 スピースのパッティングの上手さを「抜群の集中力があるからです」と分析するのは丸山茂樹だ。もちろん松山にも上位で戦う集中力はあるが、そこにさらなる磨きをかけられれば、鬼に金棒となるのは間違いなく、メジャー優勝も夢ではない。

 
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